多摩川HD、中国の太陽電池メーカーと独占販売契約 2012.2.20
電子・通信機器メーカーの多摩川ホールディングス(神奈川県綾瀬市、小林亨社長)は20日、中国の結晶系太陽電池セル・モジュールメーカーの江蘇格林保爾光伏(Jiangsu Green Power PV、=GPPV)と、GPPV製セル・モジュールを日本国内で独占販売する契約を結んだ。期間は5年間。産業用太陽光発電分野で拡販する構えだ。
多摩川HDは2011年7月にGPPVグループと独占販売代理店契約を結んだが、GPPVが中国・新陽の傘下に入ったため、今回改めて契約を締結した。今年1月には太陽エネルギー事業部福岡営業所を開設7月に運用開始となるFIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)を睨み、セル・モジュールの販売を本格化する。
多摩川グループは、通信機器や電子応用機器の製造で事業を拡大。10年10月には太陽エネルギー準備室を設立し、太陽光発電分野へ参入した。主な事業は、電子・通信用機器事業とバイオマスエネルギー供給事業。12年度第3四半期決算は、売上高が前年同期比9.8%増の20億9400万円。通期の見通しは、売上高が前年度比12.9%増の29憶8000万円、営業利益が2200万円、当期純利益が1300万円としている。
GPPVは08年にモジュールの販売に着手、09年にはセルの生産を開始した。年産能力はセル100MW、モジュール150MW。単結晶シリコン型、多結晶シリコン型をラインナップしている。(2012.2.20)