リクシル、シャープと屋根一体太陽光システム開発　（PVeye）

デイリーアイDaily eye

リクシル、シャープと屋根一体太陽光システム開発 (2012.3.29)

　建材・住宅機器大手のLIXIL（東京都千代田区、藤森義明社長）は29日、太陽電池大手のシャープ（大阪市阿倍野区、片山幹雄社長）と屋根材一体型の太陽光発電システム「ソーラールーフ」を開発、4月2日から工務店などを通じてLIXILブランドで販売する。
　同製品は、シャープ製の多結晶シリコン型太陽電池モジュールと、LIXILが開発した3重の止水構造の部材を組み合わせたもの。モジュールと屋根材を一体にして太陽光パネルの施工による雨漏りのリスクを軽減した。新築住宅では、屋根全面に太陽光パネルを敷き詰めることができ、発電規模の大容量化に加え意匠性を高めることができる。
　両社は2011年6月21日に業務提携し、太陽光発電システムやLED照明といった電子機器と建材の融合を図った。8月には環境関連のソリューション企画会社、エコ・ライフ・ソリューション（東京都中央区、太田裕介社長）を合弁で設立。エコ・ライフは今回、LIXIL、シャープとともに製品開発に加わった。
　屋根材一体型太陽光発電システムの商品名は「ソーラールーフ」。モジュールは多結晶シリコン型「ND‐S9T1L」（出力189W、外形1702×892×31mm、重量17.5kg、定価税抜11万4000円）と、「ND‐G4T1L」（74W、858×892×31mm、8.5kg、定価税抜5万6000円）の2種、パワーコンディショナは2.5kW、3.4kW、3.5kW、4.5kW、5.5kWの5種から、ユーザーの使用条件に合わせて構成される。（2012.3.29）