足利市、屋根貸し太陽光発電事業に参入　（PVeye）

デイリーアイDaily eye

足利市、屋根貸し太陽光発電事業に参入　　　　　　　　（2012.4.20）

　栃木県足利市は20日、再生可能エネルギーのFIT（全量買取り式固定価格買取り制度）開始に伴い、PV（太陽光発電）事業者に公共施設の屋根を有償で貸し出す「屋根貸し事業」を行うと発表した。災害や電力需給逼迫などによる停電時に、公共施設に電力供給するなどの条件に盛り込んだが、事業の詳細はFITの仕組みに応じて決定するとしている。
　事業者は公募で選定するが、地域経済活性化のため、市内事業者を優先する。事業対象となる施設は、現在検討中だが、小中学校校舎・体育館、幸楽荘、保育所、公民館、市役所庁舎、文化施設、体育施設、その他大型施設などを想定している。
　ただし、施設の用途・目的の妨げとなる恐れのある場合や、施設の安全性を担保できない場合は対象から除外する。改修工事の予定がある施設や、概ね15年以上の継続が見込まれない施設も適合しない。
　屋根使用料は、FITの買取り価格を参考に、建物の安全性確認や公共施設への電力供給用配線に係る経費負担分を考慮したうえ、発電出力に応じた価格を設定する予定だ。　
　市は、災害時などにおける公共施設機能を強化できることに加え、PV事業の場を提供することにより、再生可能エネルギーの利用を促進し、温室効果ガス発生の抑制及び地域経済の活性化が図れるとしている。（2012.4.20）